Xstrada v7.6 のリリース
はじめに
今般、Javaワークフローコア製品 Xstrada v7.6をリリースしました。
以降に、新しい機能や修正内容について記載しておりますので、より一層のご活用をお願いいたします。
基本動作環境
サーバ
分類 製品
OS Windows Server 2019 Standard / Datacenter
Windows Server 2016 Standard / Datacenter
Java Java SE 11
Java SE 8
WAS Apache Tomcat 9.0
※ 他、Servlet4.0/JSP2.3に対応したWeb Application Server (個別の製品についてはご相談ください)。
RDBMS Oracle Database 19c Standard Edition 2 (19.3)
Oracle Database 12c Release 2 Standard Edition (12.2)
※ キャラクタセットは「AL32UTF8」または「JA16SJISTILDE」
SQL Server 2019 Standard Edition
※ 照合順序は「Japanese_XJIS_140_BIN2」
SQL Server 2017 Standard Edition
※ 照合順序は「Japanese_XJIS_140_BIN2」
SQL Server 2016 Standard Edition
※ 照合順序は「Japanese_XJIS_100_BIN2」
クライアント
分類 OS ブラウザ
PC Windows 10 Pro
Internet Explorer 11 (※1)
Chrome
Firefox
macOS Catalina
Safari 13
モバイル (※2) iOS 13
iOS 12
Safari (OS標準版)
Android 7.0以降
Chrome
(※1) Windowsに Administrator ユーザでログインし、Internet Explorer で本システムを利用する場合、Internet Explorerの制限([KB2909974]Internet Explorer 11 をビルトイン Administrator で使用すると、名前付きのウィンドウの名前が認識されない)により、ウインドウ遷移が正しく機能しません。下記いずれかの方法で回避をお願いします。
  • Administrator ユーザ以外のユーザでログインする
    Administrator ユーザ以外のユーザであれば、管理権限を持つ(Administratorsグループに所属する)ユーザでも問題ありません。
  • セキュリティポリシーを変更する
    こちらの回避策にある手順でセキュリティポリシーを変更します。
(※2) モバイルで、PCと同じデスクトップ画面で利用する際はそのまま利用可能ですが、モバイル専用画面を作成して利用する際はオプションライセンスが必要となります。
また、いずれの場合もモバイル端末では管理メニューは利用できません。
FORM WRITER利用時 (テンプレートファイルの作成に利用)
Microsoft Excel 2019
Microsoft Excel 2016
Microsoft Excel 2013
  • Excelブック(*.xlsx)に対応。Excel 5.0/95 ブック(*.xls)は非対応。
  • セルの名称の長さは4文字以上にする必要があります。
新機能と機能拡張
本バージョンで追加または拡張した機能です。
  1. 操性・運用の向上
    • 稼働環境の更新
      稼働環境を更新しました。
      <新規対応>
      ・Windows Server 2019
      ・Java SE 11
      ・Oracle Database 19c
      ・SQL Server 2019
      ・macOS Catalina
      ・iOS 13
      <対応終了>
      ・Windows Server 2012 R2
      ・Apache Tomcat 8.5
      ・Oracle Database 12c Release 1
      ・SQL Server 2014
      ・Windows 8.1
      ・Windows 7
      ・macOS Mojave
      ・iOS 11
    • FORM WRITER の変更
      従来の ActiveX版から Java版へと変更しました。
      ActiveX版では独自のビューアで表示していましたが、Java版ではPDF(またはExcel)ファイルを生成し、表示またはダウンロードする形となります。
      IEの他、全ての対応ブラウザで利用できます。
      ※従来の ActiveX版、.net版はサポート終了となります。
    • EASY FORMのGUI設計サポート
      ブラウザ上で、GUIでEASY FORMアイテムの配置が可能です。
    • 回議メンバーの印影表示
      印影表示機能を有効にした場合、回議メンバーの印影が表示されます。
      選択した意見により押印(表示)するかどうかの設定が可能です。
      [例] "承認" → 押印する、"反対" → 押印しない
    • 回議で意見入力時のコメント必須設定
      設定により、回議で意見入力時にコメント入力を必須とすることができます。
    • 高解像度の印影画像
      従来の印影画像はPC上での表示を目的としていたため、印刷用台紙などにプリントすると解像度の不足から、ぼやけて印刷されることがありました。
      本バージョンでは、高解像度の印影画像も作成、保持し、印刷用台紙にはそちらを出力することで鮮明な印影画像のプリントが可能です。
      ※テキストから印影画像を自動生成した場合に対応しています。ファイルアップロードによる印影画像登録は未対応です。
    • 一覧ビュー更新時のスクロール位置の固定
      一覧ビューで「更新」ボタンを押して画面を更新しても、スクロール位置が更新前と変わらないようにしました。
      ※ツリービューは未対応です。
    • ジョブの次回実行日時自動設定
      ジョブ設定保存時に、ステータスが「待機」で、次回実行日時が未入力のときは、スケジュールから次の実行日時を算出して自動でセットするようにしました。
      また、ジョブ一覧ビューから「次回実行日時更新」メニューで、スケジュールから算出した直近の次回実行日時に更新することも可能です。
    • 追加承認者の承認取り消し
      追加承認者は承認取り消しできませんでしたが、承認取り消し可能にしました。
    • 駅すぱあとWeb-Plusの探索条件にICカード/切符運賃の優先表示順追加
      従来はリソースによりシステム全体で設定していましたが、探索時にユーザにより条件の変更が可能です。
    • 代理申請/承認時に、代理者の印影ではなく本人の印影を使う
      設定により、代理申請/承認時に、代理者の印影ではなく本人の印影を使うことができます。
      デフォルトでは従来通り代理者の印影が使用されます。
  2. 開発キットの強化
    詳細は設計マニュアルを参照ください。
    • jspファイル等の文字コードをUTF-8へ変更
      jspファイル等の文字コードをUTF-8に変更しました。
      シフトJISに無い文字を直接jspファイルに記述することが可能です。
      ※旧バージョンのjsp等の移行時は、文字コードを変換する必要があります。
    • 非同期処理のコールバックをPromiseに統一
      ユーザ選択や、マスタ選択等で、選択された項目を処理する時等、コールバック関数を指定しますが Promise を戻り値とするように変更しました。
      コールバック処理を統一した書き方で書くことが可能です。
    • f_opener() の追加
      現在ウインドウで開かれたのか、フレームダイアログで開かれたのかを判別し、該当する親ウインドウ取得メソッドを呼び出します。
    • f_close() の追加
      現在ウインドウで開かれたのか、フレームダイアログで開かれたのかを判別し、該当する閉じるメソッドを呼び出します。
修正内容
本バージョンで修正した内容です。
  • DBデータソースで"op.xs.sql.sqlserver2016.DataSource"クラス利用時に、マスタメンテでシノニムが追加できない
  • ファイル添付ダイアログで、ファイル未選択状態でOKをクリックするとエラーになる
  • ジョブスケジュールの日付プレビューで、正常に月が遷移しない場合がある
  • システム管理者以外のユーザに権限を与えても、サーバファイルメニューが表示されない
制限事項・注意事項
  1. ライセンスファイルの変更
    本バージョンではv7.2以降のライセンスファイルが必要です。それ以前のバージョンのライセンスファイルは使用できません。
    バージョンアップの際には新たにライセンスファイルの発行を受け、入れ替えて下さい。
  2. 旧バージョンとの互換性
    • 本システムはv7.0からHTML5となっております。それ以前のバージョンからバージョンアップする際は、申請書JSPをはじめとするお客様向けに作成したモジュールもHTML5に変更する必要があります。
      Java部分の変更はほとんどありませんが、HTML/JavaScript/CSSのクライアントサイドのテスト・変更が必要になります。
      提供する変更点一覧を参考に、変更を行って下さい。
    • RDBのテーブル、ビューの変更が必要です。
      RDBに既に存在するデータの内容については互換がありますが、テーブルやビュー(またはシノニム)の変更が必要です。
      テーブルの変更、ビュー(シノニム)の変更は提供するコンバートSQLで行って下さい。
    • 以前のシステムでエンジンのクラスを継承してカスタマイズクラスを作成されている場合やエンジンのAPIを使用している申請書など、エンジンのクラスやメソッドを変更した影響により、これらの設計に対して修正が必要になる可能性があります。
      該当するお客様ではバージョンアップの際、再コンパイルや実機での動作確認をお願いいたします。
      詳しくは弊社担当者へ問い合わせ下さい。



2020年6月
株式会社オフィスパーク
企画本部